車両の欠陥・瑕疵(かし)
車両火災
これは私が所属する同じ保険会社の、そこの代理店に対する不払い未遂です。
もう20年は経っているし、当時の関係者もいないので、書いてもいいでしょう。
用事で会社に行ったら、後輩の代理店が浮かぬ顔をしている。
いつも明るい奴なのに、【どうした?】と尋ねると、『いやー、車が燃えたけど保険会社は払えないと言うし、ディーラーは保証期間を越えていると言うし、どうしたらいいのか・・・。』と困り果てている。
聞いてみると、走行中にエンジンルームから出火し、消防車が出動する騒ぎになったようだ。
【何で会社は払わないと言っているんだ】と聞くと『車の欠陥が原因だから、免責だそうです』
社内にいたので、約款は直ぐ見ることが出来た。
間違いない、払える。
直ぐに上のフロアーに上がり、損害サービスセンターに行く。
後輩の代理店を見た女子社員は、面倒くさそうに、「何度も説明したでしょう、払えないものは払えないんだから」と、取り合おうともしない。
横から私が、【これ払えるはずだよ】と言うと、「○○さんまで何言ってんのよ」と怒り頂点のようだ。
次々に女子社員やアジャスターが、私に免責だといい続けている間に、最初の女子社員が約款の該当ページを開き、ここに書いてます、と差し出した。
先ほど私が確認したのと、同じページを開いている。
私は【解釈が間違っている、・・・・だから払うんだ。所長に聞いて来い】女子社員は渋々所長のほうへ歩いて行ったが、所長はまだカウンターでの出来事には、気がついていないようだった。
暫く女子社員の説明を受けた後、顔を上げた所長は、私を中に招いた。
「おっしゃる通りです、申し訳ありません、直ぐに支払いの準備にかかります、お分かりと思いますが、故障部分の修理代は除外させていただきます。」
【ありがとうございます。それで結構です】、後輩代理店にいつもの笑顔が戻った。
傍らの女子社員は、「どうして払えるんですか、」と所長の判断に納得がいかない様だった。
解りやすく言うと、こういう事です。
車両保険は車の欠陥、腐食、故障は免責にされています。
しかし、それが原因で二次事故が発生したら、欠陥・故障の部分は免責ですが、二次事故での被害については保険の対象なのです。
常識でそれは理解できると思います。
一方で、地震・津波・戦争・暴動・核燃については、それが原因であれば二次、三次被害も保険の対象とはなりません。
なんと損害サービスセンターの社員・アジャスターは、欠陥・故障自体の免責と、大災害などの原因による免責を混同していました。
つまり欠陥・故障が原因であれば、それによって生じた二次事故も免責という解釈をしたのです。
こんな基本も解らない損害サービスの人がいるなど、信じられないと思いますが、ほんの少しだけいるのです。
蛇足、この事故は最終的に、保険金の支払いは、されませんでした。
保険会社のアジャスターが査定を始めた途端、ディーラーが慌てて構造的欠陥を認め、車を交換してくれたのです。
めでたし、めでたしですが、私とあの時会わなかったら、どうなっていたのでしょう。
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これは私が所属する同じ保険会社の、そこの代理店に対する不払い未遂です。
もう20年は経っているし、当時の関係者もいないので、書いてもいいでしょう。
用事で会社に行ったら、後輩の代理店が浮かぬ顔をしている。
いつも明るい奴なのに、【どうした?】と尋ねると、『いやー、車が燃えたけど保険会社は払えないと言うし、ディーラーは保証期間を越えていると言うし、どうしたらいいのか・・・。』と困り果てている。
聞いてみると、走行中にエンジンルームから出火し、消防車が出動する騒ぎになったようだ。
【何で会社は払わないと言っているんだ】と聞くと『車の欠陥が原因だから、免責だそうです』
社内にいたので、約款は直ぐ見ることが出来た。
間違いない、払える。
直ぐに上のフロアーに上がり、損害サービスセンターに行く。
後輩の代理店を見た女子社員は、面倒くさそうに、「何度も説明したでしょう、払えないものは払えないんだから」と、取り合おうともしない。
横から私が、【これ払えるはずだよ】と言うと、「○○さんまで何言ってんのよ」と怒り頂点のようだ。
次々に女子社員やアジャスターが、私に免責だといい続けている間に、最初の女子社員が約款の該当ページを開き、ここに書いてます、と差し出した。
先ほど私が確認したのと、同じページを開いている。
私は【解釈が間違っている、・・・・だから払うんだ。所長に聞いて来い】女子社員は渋々所長のほうへ歩いて行ったが、所長はまだカウンターでの出来事には、気がついていないようだった。
暫く女子社員の説明を受けた後、顔を上げた所長は、私を中に招いた。
「おっしゃる通りです、申し訳ありません、直ぐに支払いの準備にかかります、お分かりと思いますが、故障部分の修理代は除外させていただきます。」
【ありがとうございます。それで結構です】、後輩代理店にいつもの笑顔が戻った。
傍らの女子社員は、「どうして払えるんですか、」と所長の判断に納得がいかない様だった。
解りやすく言うと、こういう事です。
車両保険は車の欠陥、腐食、故障は免責にされています。
しかし、それが原因で二次事故が発生したら、欠陥・故障の部分は免責ですが、二次事故での被害については保険の対象なのです。
常識でそれは理解できると思います。
一方で、地震・津波・戦争・暴動・核燃については、それが原因であれば二次、三次被害も保険の対象とはなりません。
なんと損害サービスセンターの社員・アジャスターは、欠陥・故障自体の免責と、大災害などの原因による免責を混同していました。
つまり欠陥・故障が原因であれば、それによって生じた二次事故も免責という解釈をしたのです。
こんな基本も解らない損害サービスの人がいるなど、信じられないと思いますが、ほんの少しだけいるのです。
蛇足、この事故は最終的に、保険金の支払いは、されませんでした。
保険会社のアジャスターが査定を始めた途端、ディーラーが慌てて構造的欠陥を認め、車を交換してくれたのです。
めでたし、めでたしですが、私とあの時会わなかったら、どうなっていたのでしょう。
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