過失

過失
はじめに
過失：自己の行為からある結果が生じることを予見できたにもかかわらず、注意を欠いてそれをしない行為・行動・状態をいいます。
交通事故の場合、予見出来るにもかかわらずそれを怠り、結果として回避が不可能な状態を作ってしまい、事故が起きてしまいます。
多くの方が、回避は無理だった、俺は悪くないと言います。
確かに、回避は無理だったでしょう、残念ながら、その前に既に過失は発生しているのです。。
回避が不可能な段階まで、なぜ気を配らなかったのかです。
では予見可能であれば、必ず過失があるのかと言えば、そうではなく例外もあります。
たとえば、交差点で赤信号を無視してくる車も、急にセンターラインを越えてくる車もあるということは、予見できない事ではありません。
ではその予見に従ってどう走ればいいのか、答えは、”常に最徐行で走る”ですが、実際上それでは交通そのものが成り立ちません。
判例では、そのようなケースでは、”予見する義務はない”として例外的に過失はないという判断を示しています。
今ではそれが一般的に使われています。
過失は予見が可能か、義務があるか、回避可能性があるかなどを考慮して決めるのです。

過失については、今後もいろんなケースを取り上げて、その考え方を述べますが、そこからいろいろなものが見えて来ます。
何が見えるか、ご期待下さい。
　　過失割合その1

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