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算数の苦手な弁護士

     弁護士は優秀である
弁護士と聞けば、誰もが優秀な頭脳の持ち主と思っている。
それは決して間違いではないのだが、人間,得意・不得意があるものだ。
法学部は文系であり、大学へ進んでからは数学とは縁遠くなっているせいもある。
そんなことで、意外に算数が不得意な弁護士が多い。

弁護士特約の交通事故訴訟は、過失割合に納得できない物損事故が多く、
その調停・裁判には法律・判例の前に、まず事故状況の解明が必要だ。

そして事故状況の解明には、車の【速度・距離・時間】という物理的な要素が関係する。
物理的と言っても、決して高等数学ではなく、加減・乗除・二乗・平方根で解ける程度なのだ。
しかし弁護士は、時速50Km/hの車が危険を感じ、ブレーキをかけてから停止できる距離を、自分の手作業で計算しない(出来ない)。
公表されている表か、ネットでの計算ソフトで答えを出している。

答えは同じだが、ソフトを使っての答えからは、答え以外の関係を推測することは難しいのである。
その点、自分の頭で計算すると、【速度・時間・距離】の関係が明確に見えてくるし、色々応用ができる。

例えば片側2車線の道路で、右側車線を時速40Km/hで走行する車の10m前に、左車線に停止していた車が急加速をして割り込んだ場合、どのような衝突になるか、何m先で衝突するかなどが、公式を少し変形すると計算できる。

その結果、双方の状況説明の中に、物理的にありえない部分を見つけることができる。
そのようにして状況の食い違いを、狭めていくことができるのである。

ところが、弁護士さんたちはここを絞り込まないまま、論戦を繰り広げる。
空虚な論戦の先には、中をとっての和解しかない。

これまで何度、和解になりかけた訴訟を、計算結果を示し、検証をやり直して、
当然の和解にもっていったことか。
本来、保険職人の仕事ではなく、弁護士・裁判官の仕事なのに。

このように算数の苦手な弁護士・裁判官に、全てを任せるわけにはいかないのが現状である。
考えてみれば、弁護士費用特約ができる前は、物損事故の過失割合を巡る訴訟は
皆無だったのだから、弁護士も裁判官もまだまだ未知の領域なのかもしれない。

世の保険職人さん、弁護士・裁判官の算数の力量が上がるのをただ待つだけでなく、
事故状況の検証技術は、自らの経験に算数をプラスして、一歩先を行きましょう。
   計算式はこちら→ 計算式

次回は弁護士特約の報酬

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