逆スケールメリット

保険の逆スケールメリットとは

スケールメリットは聞いた事があっても、逆・・・は効いた事がない。
これは保険における、再保険というシステムが作り出した奇妙なメリットです。

保険業界では、契約を取った保険会社が独自でリスクを負わず、再保険を付けます。
国際再保険市場として、イギリスのロイズが有名です。
アメリカの同時多発テロの時、日本の保険会社からも多くの再保険金が支払われたのです。

再保険はリスクを再分配し、経営を安定的に維持する制度で、保険業界にはなくてはならないシステムです。

それでも津波・地震のリスクは巨大すぎて、再保険に付き合う保険会社が無いのです。
大手保険会社の契約なら、なおさらスケールが大きく、みな恐れをなして逃げてしまいます。

でも小さな保険会社の契約なら、スケールも小さいので、まあ引き受けてもいいよと、お付き合いする保険会社も出てきます。

これが、小さな保険会社だから出来る、逆スケールメリットという訳です。
大きい事はいい事だ、とはいえない事もあるのです。

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