200万円の対物保険
今や対物賠償保険金額は、無制限が主流だ。
1,000万円を超える対物事故は、事故全体の0.1%もない、だから1,000万円と無制限の保険料差は、微々たるものだ。
また企業によっては、通勤に利用するマイカーの保険を、対人・対物・無制限を条件とする所も珍しくない。
そんな時代に、対物保険200万円のままで、長年継続してきた建設工事会社があった。
この様な保険をかけているところは、やはり契約全体の0.1%もない
この0.1%と0.1%が、事もあろうにぶつかってしまった。
よりによって、対物200万円の方が、過失100%である。
被害者側物流会社の損害賠償請求額は、車の修理費920万円、代車料月30万円×6ケ月、営業損害月100万円×6ケ月、計1,700万円。
加害者側保険会社は、対物保険金200万円を支払った後は、示談交渉サービスは出来ませんと、涼しい顔。
結局示談交渉は、物流会社支店長と建設会社社長の、素人同志で始まった。
このことが、結果として大きな賠償額に膨らむ、原因になった。
修理費920万円のうち、200万円は加害者側の対物保険で支払われた。
残りの720万円は、物流会社の車両保険で支払う事と、翌年高くなる保険料は、加害者側が負担する事は、早くから合意したそうだ。
ところが、代車料と営業損失については、加害者側は重複請求だと否定しても、被害会社支店長は理解できず、交渉は半年たっても進まなかった。
建設会社社長家族の保険を扱っていた私に、相談が来たのはこの段階になってからである。
私は建設会社社長に、債務額の確定を求める、という調停の申し立てを勧めた。
加害者側に調停申し立てをされた、物流会社支店長は本社に指示を仰ぎ、本社から顧問弁護士が調停に出席することになった。
ただ、ありがたくないお土産を一緒に持って来た。
物流会社へ車両保険を支払った保険会社から、求償金の請求、という調停申し立てを依頼されてきた、と言うのである。
建設会社社長から、会社の経営状態は決してよくないと聞いていた。
それでもこの時はまだ、この先さらに重い負担がのしかかって来る事は、予想もしていなかった。
☆続く☆
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また企業によっては、通勤に利用するマイカーの保険を、対人・対物・無制限を条件とする所も珍しくない。
そんな時代に、対物保険200万円のままで、長年継続してきた建設工事会社があった。
この様な保険をかけているところは、やはり契約全体の0.1%もない
この0.1%と0.1%が、事もあろうにぶつかってしまった。
よりによって、対物200万円の方が、過失100%である。
被害者側物流会社の損害賠償請求額は、車の修理費920万円、代車料月30万円×6ケ月、営業損害月100万円×6ケ月、計1,700万円。
加害者側保険会社は、対物保険金200万円を支払った後は、示談交渉サービスは出来ませんと、涼しい顔。
結局示談交渉は、物流会社支店長と建設会社社長の、素人同志で始まった。
このことが、結果として大きな賠償額に膨らむ、原因になった。
修理費920万円のうち、200万円は加害者側の対物保険で支払われた。
残りの720万円は、物流会社の車両保険で支払う事と、翌年高くなる保険料は、加害者側が負担する事は、早くから合意したそうだ。
ところが、代車料と営業損失については、加害者側は重複請求だと否定しても、被害会社支店長は理解できず、交渉は半年たっても進まなかった。
建設会社社長家族の保険を扱っていた私に、相談が来たのはこの段階になってからである。
私は建設会社社長に、債務額の確定を求める、という調停の申し立てを勧めた。
加害者側に調停申し立てをされた、物流会社支店長は本社に指示を仰ぎ、本社から顧問弁護士が調停に出席することになった。
ただ、ありがたくないお土産を一緒に持って来た。
物流会社へ車両保険を支払った保険会社から、求償金の請求、という調停申し立てを依頼されてきた、と言うのである。
建設会社社長から、会社の経営状態は決してよくないと聞いていた。
それでもこの時はまだ、この先さらに重い負担がのしかかって来る事は、予想もしていなかった。
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