ハゲタカのように
お客様本位
修理工場から電話があり、依頼していた車の修理に、保険会社からストップがかかったとの事だ。
聞くと保険会社は、全損が間違いないのであれば、先に残存価格を算定しますので、修理を少し待ってくれ、と言って来たとの事。
確かにその車は、年式も古く、保険金額も少なく、全損になる確率は高い車だった。
その少ない価値にも保険を掛け、出来れば修理して、使い続けたいとの希望があった。
契約者には、経済的なそれぞれの事情がある。
私も事故現場へ駆けつけ、車を見た当初から、既に全損である事は判っていた。
でも、中古部品を使えば、何とか保険金の範囲で修理可能と思い、いつもの修理工場へ中古部品を使って、保険金額の範囲で直せないかと依頼したのだった。
これまでだって、全損でも修理した事は何度もあったが、残存価格を差し引いて払いますなど、言われた事など無かった。
車両保険約款では、全損として保険金を支払った場合、その車両についての全ての権利は保険会社に移転するとしています。
それを保険会社が処分すれば、いくらか回収金を得る事が出来るわけだ。
もし契約者が修理して使いたかったら、現在の所有権者である保険会社から、もう一度回収金相当額で買い戻せ、とこういう訳です。
納得のいかない私は、早速損害課担当者へ電話をした、【何がお客様本位だ、保険金では足らず、追加料金を払ってでも直したいというお客様から、回収金相当額をむしり取るのか、今までそんな事言わなかったのに、何がどう変わったのだ】
応対した担当者は、真正面からは答える事が出来ず、必ず回収するという事でもありません、この件は上司と相談します、時間を下さいとの返事。
約1時間後、担当者からの返事、【今回は権利移転させません、全損諸費用も併せてお支払いいたします。ただ今後は、全損となった案件全て、回収金の事に付いては、担当者の判断ではなく、上司との個別相談となりますので、ご承知下さい】との事だ。
もちろん、約款のその部分は何ら変わっていない。
全損として保険金額全額を支払ったときは、その車についての全ての権利は保険会社が取得する、と確かに書いてある。
ただこのようにも書いてある、【保険会社がその権利を取得しない旨の、意思表示をした場合は、権利は移転しません。】
何のことはない、保険会社は権利放棄も出来ますよ、という事だ。
実際これまで、廃車に要する費用が高かった頃は、保険会社は権利移転を求めなかった。
特段の意思表示もしないまま、知らん振りして、お客様にその費用を負担させていた。
ところが最近は、廃車にした時、残存価値が生じるようになった。
保険会社は権利移転させ、リサイクル業者に売却し、回収金を得ているのだ。
それでも、修理する人に対しては、簡単に権利の放棄をしてくれた。
知らん振りしてきたこれまでの、後ろめたさがあったのだろう。
それが今何故、ハゲタカのように、回収金相当額を、むしり取ろうとするのか。
お客様本位・安心を叫び、あれもこれもお支払いしますと、付録の多さで勝負しているくせに。
お客様本位? ハゲタカ? 貴方は一体どっちなの。
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修理工場から電話があり、依頼していた車の修理に、保険会社からストップがかかったとの事だ。
聞くと保険会社は、全損が間違いないのであれば、先に残存価格を算定しますので、修理を少し待ってくれ、と言って来たとの事。
確かにその車は、年式も古く、保険金額も少なく、全損になる確率は高い車だった。
その少ない価値にも保険を掛け、出来れば修理して、使い続けたいとの希望があった。
契約者には、経済的なそれぞれの事情がある。
私も事故現場へ駆けつけ、車を見た当初から、既に全損である事は判っていた。
でも、中古部品を使えば、何とか保険金の範囲で修理可能と思い、いつもの修理工場へ中古部品を使って、保険金額の範囲で直せないかと依頼したのだった。
これまでだって、全損でも修理した事は何度もあったが、残存価格を差し引いて払いますなど、言われた事など無かった。
車両保険約款では、全損として保険金を支払った場合、その車両についての全ての権利は保険会社に移転するとしています。
それを保険会社が処分すれば、いくらか回収金を得る事が出来るわけだ。
もし契約者が修理して使いたかったら、現在の所有権者である保険会社から、もう一度回収金相当額で買い戻せ、とこういう訳です。
納得のいかない私は、早速損害課担当者へ電話をした、【何がお客様本位だ、保険金では足らず、追加料金を払ってでも直したいというお客様から、回収金相当額をむしり取るのか、今までそんな事言わなかったのに、何がどう変わったのだ】
応対した担当者は、真正面からは答える事が出来ず、必ず回収するという事でもありません、この件は上司と相談します、時間を下さいとの返事。
約1時間後、担当者からの返事、【今回は権利移転させません、全損諸費用も併せてお支払いいたします。ただ今後は、全損となった案件全て、回収金の事に付いては、担当者の判断ではなく、上司との個別相談となりますので、ご承知下さい】との事だ。
もちろん、約款のその部分は何ら変わっていない。
全損として保険金額全額を支払ったときは、その車についての全ての権利は保険会社が取得する、と確かに書いてある。
ただこのようにも書いてある、【保険会社がその権利を取得しない旨の、意思表示をした場合は、権利は移転しません。】
何のことはない、保険会社は権利放棄も出来ますよ、という事だ。
実際これまで、廃車に要する費用が高かった頃は、保険会社は権利移転を求めなかった。
特段の意思表示もしないまま、知らん振りして、お客様にその費用を負担させていた。
ところが最近は、廃車にした時、残存価値が生じるようになった。
保険会社は権利移転させ、リサイクル業者に売却し、回収金を得ているのだ。
それでも、修理する人に対しては、簡単に権利の放棄をしてくれた。
知らん振りしてきたこれまでの、後ろめたさがあったのだろう。
それが今何故、ハゲタカのように、回収金相当額を、むしり取ろうとするのか。
お客様本位・安心を叫び、あれもこれもお支払いしますと、付録の多さで勝負しているくせに。
お客様本位? ハゲタカ? 貴方は一体どっちなの。
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