カード決済

カード決済

アリコジャパンのカード情報漏洩は、保険に携わる私たちにとっては、ショックなニュースだ。
しかしこの事件は、アリコに限った事ではなく、このままでは今後も増えるだろう。

最近は生命保険に限らず、損害保険会社もカード決済を勧めている。
保険会社にとっては、口座振替よりカード決済の方が、振替不能そして失効という事がないから、契約維持率が高くなるというメリットがある。
代行手数料は口座振替より、カード決済の方が当然高いが、払うのは代理店であるから、保険会社にとっては、当然カード決済がいいのだ。
もちろん保険会社だけではなく、金を取る側は、取りはぐれのない分、カードの方が安心である。

私のカード決済についての思いは複雑だ、というか全幅の信頼はしていない。
数年前から、必要に迫られ始めたのだが、まず通販で物を買う時に急いでいる場合がある。
振込みを確認してから物を送られるより、今すぐ送って欲しい時である。
急ぐ時はカード決済で、急がない時は送金するなど、リスクを出来るだけ抑えている。

とは言え、ネットでの決済で、カードを登録したところは、結構増えてきた。
だんだん感覚が、マヒしてきたのかも知れない。
そして後戻りも出来ない程、このシステムは広まり、利便性もある。
こうなったら、情報管理の徹底をお願いするしかない、私の意志ではどうする事も出来ない、他力本願なのだ。

住所と名前があれば個人情報ですと過剰反応し、当社の個人情報保護規定ですと公表する事で、その義務を果たしたかの様な、そんな錯覚に陥っているような社会。

形だけの個人情報保護を謳っている間に、一番大事な部分への保護が、希薄になってきた感がする。
個人情報保護の原点は何だったのか、最も大事な事は何なのか、今一度考え直すべきではなかろうか。


　　　　　　　　　　応援クリックよろしく