高校球児バス横転

大分の高校球児バス横転事故

本当に痛ましい事故が起きてしまった。
亡くなった吉川将聖君の遺族の無念を思うと、言葉もない。
心からご冥福をお祈りいたします。

引率の若い26歳の教師、スピードを出しすぎた。
この二つの事実は、この高校の安全意識の希薄さを、見事に表している。
26歳のおそらく野球しか知らない未熟な人格、免許取得後1年未満の未熟な運転。
40数名乗せている事の責任、スピードを出し過ぎることの怖さ、そんな事も考える事の出来ない未熟な人間に、大型バスの運転を任せる感覚。
狂っている、危機管理意識が全くなく、100年の歴史を持つ高校という事が信じられない。

遠く離れた高校の経営方針など解らないが、有名校にするためにスポーツに力を入れ、受験者を増やし、経営を安定させる手法は、野球名門校は多分どこも同じだろう。
それ自体を悪いとは言わないが、一つの手段でしかない事が、いつの間に目的にとって代わったりすると、全てが狂い始める。
安全意識の大きな狂いは、その辺から始まったのではないだろうか。
多分、理事長室・あるいは校長室には、高邁な理念が掲げられていただろうに。
高い見識を持った教育者であっても、額に書かれた理念は見えても、今進んでいる道が大きく曲がってしまったのは、見えなかったのだろう。
本当に高い見識を持っていただろうか、疑問であり、怖い事だ。
ともかく学校法人の理事者たちは、この若い未熟な運転者以上に、大きな代償を払わなければならないだろう。


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